阪神・佐藤輝 自己ワーストタイ3試合12打席連続無安打&好機でプロ2度目併殺打

 「阪神1-3DeNA」(26日、甲子園球場)

 この壁を乗り越えろ-。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は、3打数無安打に終わり、プロ入りワーストタイとなる3試合12打席連続無安打となった。北川打撃コーチは「我慢の時期」と現状を吐露。本来ならカバーするべき助っ人勢らも不振にあえいでおり、打線全体で復調への糸口を探っていく。

 寄せる期待が大きいからこそ、虎党のため息も深くなる。猛虎打線を目覚めさせる一打を-。ただその思いとは裏腹に、佐藤輝は自己ワーストタイとなる3試合12打席連続無安打に終わった。

 攻撃の流れを作ることができなかった。二回無死一塁の好機で迎えた第1打席は、阪口の内角直球に詰まらされ、3-6-1とプロ2度目の併殺打に倒れた。

 苦虫をかみつぶしたような表情で悔しさをにじませると、四回の第2打席は粘ったもののフルカウントからの10球目、内角の厳しい直球を見逃し三振。七回の第3打席は、2ストライク1ボールから2番手左腕・エスコバーが投じた外角低めのスライダーにバットが空を切った。

 ここ2試合、DeNA投手陣の厳しい内角攻めや緩急を使った投球で翻弄(ほんろう)されているルーキー。矢野監督は「打てない時というのはボール球を振らされたり、ボール球に手を出しちゃったり、そういうのはあるし。毎日打てるわけではないので。確率を上げていくというのに日々取り組んでいっているので、それは成長の過程ではあること」と乗り越えていくべき壁に設定した。

 試合前のフリー打撃では、スタイルを変えず豪快なスイングで何度もスタンドに白球をたたき込んだ。北川打撃コーチは「今はちょっと我慢の時期だと思う。我慢の中で積極性だけは失わないように。攻めていく気持ちだけは持たせていきます」と明かす。

交流戦明け平均2・6得点

 ただ本来なら佐藤輝を支えなければいけないバッターも低迷しているのが現状だ。二回に梅野の適時打で先制したが、得点はこの1点のみ。交流戦明けは1試合平均2・6得点と、開幕直後の圧倒的な得点力は影を潜めている。前半戦は残り16試合。黄金ルーキーだけでなく、打線全体で突破口を見つけていくことが求められる。

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