阪神・近本 陸上・多田修平に続くん打ァ!関学大後輩に負けん 11戦連続安打

 8回、近本は中前打を放つ(投手・山崎)
 8回、中前打を放つ近本
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 「阪神0-3DeNA」(25日、甲子園球場)

 このまま終わるわけにはいかない。反撃への突破口を、とにかく開きたかった。阪神・近本光司外野手が懸命に食らいつき、初めて走者を三塁へ進塁させる中前打。勝利に導くことはできなかったが、連続試合安打を11に伸ばした。

 3点を追う八回だ。1死から代打・糸井が左前打で出塁。ベテランが作ったチャンスに続いた。1ボールから山崎のツーシームに反応。ゴロで二遊間を破った。ただ、後続が続かず得点にはつながらず。選手会長の表情は晴れなかった。

 好調な打撃を維持している。10日・日本ハム戦から快音を響かせ続ける切り込み隊長に、井上ヘッドコーチは「そんなこと気にしてないよ。じゃあ、オールスターまでの17試合、ノルマとして全部打ってくれと伝えておくよ」と、冗談交じりに自己最長の13試合連続安打更新を期待した。

 この日は、関学大の2学年後輩にあたる多田修平が、東京五輪の日本代表選考会を兼ねた日本代表選手権の男子100メートル決勝で優勝して代表入りを決めた。野球部と陸上部。在学時に交流はなかったが、これまで走り方を研究する際には動画を見て参考にしたこともあった。大舞台の切符をつかんだ後輩に負けじと、近本もチームの先頭を走り、歓喜の瞬間へとけん引する。

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