阪神・アルカンタラ 6回5失点で初星 勝ち運アル!楽しみ新助っ投日本デビュー

 巨人打線を相手に粘投したアルカンタラは、ウイニングボールをかじり勝利を味わう!
初登板の阪神・ラウル・アルカンタラ=東京ドーム(撮影・佐藤厚)
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 「巨人5-6阪神」(16日、東京ドーム)

 勝利の瞬間、ベンチから戦況を見つめていた阪神・アルカンタラは、安どの表情を浮かべた。巨人打線に6回7安打5失点。昨季は韓国で20勝を挙げ最多勝に輝いた右腕は、苦しみながらもNPB初白星をつかんだ。自己採点からは充実感が漂った。

 「95点をあげたいなと思います!」

 この日最速153キロを計測した直球に、スプリットなどを織り交ぜ、コーナーを厳しく突く投球を展開。三回から五回までは3イニング連続で三者凡退に封じ込んだ。

 ただ、4点リードの六回に先頭の梶谷から岡本和まで4連打を浴びて1点を奪われた。なおも無死満塁で打席にはスモーク。15日に決勝3ランを放った大砲を迎えた場面で、マウンドに来た一塁・マルテに声をかけられた。

 「いいピッチングをしているから。落ち着いていくことと、しっかり低目に投げること」。“先輩助っ人”の助言を胸に、スモークを高め直球で捕邪飛に仕留めた。

 1死満塁では若林の二ゴロ併殺崩れの間に失点。続く2死一、三塁は重盗を仕掛けられた際に、梅野の悪送球で1点差に詰められた。それでも2死三塁で代打・松原を二ゴロに打ち取り、同点は阻止した。

 阪神の外国人が巨人戦で初登板初先発初勝利を飾るのは、02年3月31日・巨人戦でのムーア以来の快挙。同じ東京ドームで達成だ。

 妻と3人の息子は米国に住んでおり、右腕は単身来日。離れて生活することに、「さびしい気持ちもありますけど、いつもコミュニケーションを取りながらやっています」と家族との連絡がモチベーションを支えている。なぜか来日初登板を事前に家族へ伝えていなかったことも明かしたが、記念球は妻に贈る予定だ。

 初のヒーローインタビューでは開口一番、「オハヨウゴザイマス」と日本語で沸かせた背番号44が、優勝へのピースとなる。

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