狙われた阪神・佐藤輝 ヤクルトのサインプレーで牽制死も矢野監督「相手もうまかった」

 4回、選手交代を告げ、ベンチへ戻る矢野監督(撮影・飯室逸平)
 7回、佐藤輝はけん制で帰塁できず(撮影・飯室逸平)
 7回、けん制死する佐藤輝(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト2-2阪神」(5日、神宮球場)

 阪神は八回に追いつかれ、今季初の引き分けとなった。

 攻撃では流れを失う痛いプレーがあった。

 1点リードの七回、2死二塁。安打で出塁した佐藤輝を二塁に置いて、代打・糸井を起用した。

 阪神にとっては何とか追加点が欲しい場面。ヤクルトは糸井を迎える直前にマウンドへ集まり、伊藤投手コーチを中心にひと呼吸置いた。

 プレー再開後、マウンドの今野がサインをのぞき込むタイミングで捕手の古賀が合図を送り、クルッと二塁へけん制球。遊撃手の元山とのタイミングもバッチリで、佐藤輝は戻りきれずにアウトとなった。

 ヤクルトのバッテリーと、元山の息の合ったサインプレー。狙われた佐藤輝について、矢野監督は「流れの中であそこでアウトになるというのは良くないし。ただ、相手もすごくうまかったし。気を抜いたということでもないんでね」とフォローした。

 ルーキーにとっては反省材料となったが、「痛いアウトにはなったんでね、逆に今日引き分けでよく終われたなっていう部分もあるし。テル自身はそういうものを経験にして、次からどうするかっていうことの方が大事なので。仕方がないかなと思っています」と、前を向かせた。

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