阪神 ピンチ救った!糸原美守連発&近本好送球 矢野監督「いい形作ってくれた」
「巨人1-2阪神」(14日、東京ドーム)
宿敵との1999試合目で決めた4連勝。「何点あってもセーフティーリードがないような球場。こういう競った試合でまた成長していける。みんなでやれたかな」。阪神・矢野監督はしびれるような1点差勝ちを満足そうに振り返った。
もちろん四回の逆転劇も、青柳の粘投も素晴らしかった。それでも再三、好守が飛び出したように、この日の勝利は巨人に守り勝った1勝でもあった。
特に光ったのが名誉キャプテン・糸原の守備だ。六回、まずは献身的なプレーで貢献する。スモークの一、二塁間へのゴロをマルテが後逸。それをしっかりカバーして難なく二ゴロに仕留めた。
続く七回には美技で救った。先頭・吉川の会心の当たりをジャンプ一番、見事にキャッチ。越えていれば長打となっていたはずの強烈なライナーをアウトにし、無死で得点圏に走者を背負うというピンチの芽を摘んだ。
他にも近本の好送球での三塁刺殺、一塁線への当たりを止めたマルテの好守もあった。2位・巨人との差を今季最大の4・5差と広げ、15日の伝統の一戦2000試合目へ-。「いい初戦になった。あしたもあさっても『よしっ、いってやるぞ』といい形を作ってくれた」。勢いそのままに天敵を突き放してみせる。