谷佳知氏 いまだ無安打の阪神・ロハスは「もっと打ちに行く姿勢を見せて」

 「巨人1-2阪神」(14日、東京ドーム)

 1位の阪神が緊迫した投手戦を制して2位の巨人を破って4連勝。四回に集中打で逆転した阪神打線だが、デイリースポーツ評論家の谷佳知氏はいまだ無安打の新外国人、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)の打撃に言及した。

  ◇    ◇

 ロハスは二回の第1打席は畠のカットボールを打ち損じて二ゴロに倒れ、四回、六回の打席では1球もバットに当たることなく空振り三振。八回は左の高梨に対し、この日唯一の右打席で力ない打球の捕邪飛に終わった。

 「ロハスは相手投手に対して完全に立ち遅れてしまっているね。まだ日本に来て間もないため、ボールを見ようとしているのかもしれないが、全ての面で遅れてしまっている。これでは打てない」

 この日のロハスは全てファーストストライクを見逃した。この姿勢もよくないと谷氏は指摘する。

 「外国人は全般的に初球からどんどん振ってくるが、これが日本の投手としたら怖いところ。だがロハスには、そういう姿勢が見られない。打ちにいこうとしてもやめたり。どんどん振ってくるマルテやサンズと比べると、ロハスには迫力がない。もっと打ちにいく姿勢を見せないと。今のところ、打ちそうな雰囲気が感じられない」

 コロナ禍の影響でチームに合流できたのが4月20日。ただシーズンも、もうすぐ三分の一を消化しようとする時期なだけに、調整が必要とは言ってられなくなる。

 「ロハスが打てていないのは、技術以前の問題だと思う。もっと外国人特有の怖さを、相手に与えるようになって欲しい。ただ一本出れば続けて打てる可能性はある。そのためにもどんどん振って、打ちにいく姿勢を出してもらいたい」

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