阪神・ドラ1佐藤輝、同点の激走ヘッスラ 流れ引き寄せた!“ももいろ”似合っテル

 5回、サンズの二塁打でヘッドスライディングで生還する一走・佐藤輝
 5回、ヘッドスライディングで同点のホームを踏んだ佐藤輝(左から2人目)をヘッスラポーズで迎える矢野監督(右)=撮影・高石航平
 5回、サンズのタイムリーで一塁から一気に本塁へ激走する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「DeNA2-3阪神」(9日、横浜スタジアム)

 “ももいろ”を身にまとう阪神・ドラフト1位・佐藤輝(近大)が、大柄な体を揺らしながらトップスピードに乗った。怪物ルーキーの爆走に、三塁ベースコーチャーの藤本コーチも迷わず腕を回す。間一髪のタイミングで頭から突っ込み、同点の生還。流れを阪神に引き寄せた。

 「いや~もう、1点が欲しいところだったんで、無我夢中で走りました」

 1点を追う五回。先頭でピープルズから四球を選んで出塁した直後だ。サンズが左中間へ痛烈な打球を放つと、一走・佐藤輝がアクセル全開で人工芝を蹴り上げる。二塁から三塁へ向かい、さらに本塁へ。中継プレーに入った遊撃・大和の送球との競争となったが、最後は豪快にヘッドスライディング。積極的な好走塁で試合を振り出しに戻した。

 ベンチでは矢野監督からも“へッスラ”ポーズで迎えられた。「今日はそこから始まったと思います」と佐藤輝。自分が作った流れを、近大の先輩・糸井が決勝2ランで結実させる理想的なゲーム展開に。“近大コンビ”の活躍が勝利へといざなった。

 佐藤輝にとって、糸井は同門を巣立った憧れの先輩で「走攻守全てが高い選手。大きな目標です」という。近大在籍時には野球部に野球用品を贈ってくれた先輩。自身も頂いた走塁用の手袋を着用していた思い出がある。

 入団後も糸井の練習にくぎ付けとなり「少しでも近づけるように」と、時には助言を求めた。そんな超人と野人の“競演”が実現。デーゲーム14連勝、そして3カード連続の勝ち越しへと導いた。

 4番に入り初めて無安打に終わったが、14試合連続出塁となった四球から得点へつなげ、矢野監督も上機嫌。「いや~本当ね。あのテルの走塁は素晴らしかった」と手放しに褒めた。

 母の日にピンクのアームカバーなどを着用し、奮闘した佐藤輝。全盛期の糸井が魅せたような、打って走れるプレーヤーを印象付けた一日となった。

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