阪神ドラ1佐藤輝 G戦初タイムリー!6カードぶり負け越しも意地の一撃

 3回、適時打を放つ佐藤輝
3回、巨人・高橋から適時打を放つ佐藤
 3回、適時打を放ち、一塁へ向かう佐藤輝
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 「巨人8-3阪神」(22日、東京ドーム)

 阪神は巨人に連敗し、6カードぶりの負け越しを喫した中、怪物ルーキーが存在感を示した。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、6点を追う三回に巨人戦初タイムリー&初打点となる左前適時打を放つなどマルチ安打を記録。一発こそなかったものの、敵地での伝統の一戦で確かな意地を刻んだ。23日からは甲子園に帰ってDeNA3連戦。地元に戻って豪快なアーチをかけてくれ!

 ゲームセットの直後、佐藤輝は三塁ベンチでフゥーと大きく息を吐いた。「負けてしまった悔しさの方が大きいです」。6カード連続の勝ち越しはならず、今季2度目の連敗。だが、悲観することはない。期待の怪物新人が巨人戦初打点&初タイムリーを記録し、王者に一太刀浴びせた。

 初回は2死満塁で中飛に倒れ、先制機を逃すと序盤から6点を追う劣勢の展開。前夜の逆転負けから悪い流れを引きずっていたが、三回2死一、二塁の好機で光が差し込んだ。「切り替えて新しい気持ちで打つしかない」。佐藤輝が高橋の初球、外角145キロ直球に対し、狙い澄ましたかのような一振り。火を噴くような強烈な打球は左翼の芝で弾んだ。

 反撃ののろしを上げる左前適時打。八回にはセットアッパー・中川の直球にバットを折られながらも、持ち前のパワーで左前に落とした。5試合ぶり、今季6度目のマルチ安打でチームを鼓舞した。

 20日、そして21日と2試合連続で3三振。連勝が「8」で止まった前日の試合後、ドラフト6位・中野(三菱自動車岡崎)と共にしばらく三塁ベンチから動けなかった。悔しさを必死に押し殺し、自分自身と向き合った。

 一夜明け、この日の試合前練習。普段なら右翼の守備に就いてノックを受けるのだが、背番号8の姿は遊撃にあった。「足を動かすというか、気分転換というか。いろいろなやり方はあるんでしょうけど、それもありかなと」。そう意図を説明した井上ヘッドコーチは、ルーキーに伝えた熱い思いを明かした。

 「レギュラーとして出ている責任はちゃんと感じてやれ。お前が出ていることで、出られない先輩がいる」。熱烈なメッセージは怪物の心に響いていた。

 「やっぱり使ってもらっている以上、打てない時もありますけど。そういう時でも守備とか走塁とか、自分のやるべきことはしっかりやっていかないといけないと思っています」。23日からは甲子園に戻り、DeNAとの3連戦。仕切り直しを図り、自慢のフルスイングで矢野阪神を再び上昇気流に乗せる。

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