阪神・梅野 得点圏打率驚異の・615 ボール直撃で途中交代も矢野監督「大丈夫」
「阪神10-7ヤクルト」(18日、甲子園球場)
今年の“得点圏の鬼”は梅野が襲名だ。三回に4点を奪い、なおも1死二、三塁のチャンスで執念を燃やした。2番手大下のシュートを振り抜くと、打球は二塁・山田のグラブをはじいて、中前へ抜けていった。
「点数は何点あってもいいですし、ガンケルもいい投球をしてくれているので、援護することができて良かったです」
猛攻の総仕上げとなる5点目の適時打。怪物ルーキー佐藤輝の後ろで、7番の存在感が際立つ。打率・254に対して得点圏打率は驚異の・615。リーグ断トツの勝負強さでポイントゲッターの役割を担っている。
大勝ムードのスタンドがヒヤリとしたのは8-1の七回だ。無死一塁から2番手・石井大の2球目がワンバウンドする暴投となり、正捕手の右手親指付近を直撃。患部の腫れがひどく、坂本と交代したが、試合中にはベンチへ戻った。
試合後、矢野監督は「あの展開であれば、腫れをすぐ引かせることのほうが大事だと思ったので。たぶん大丈夫だと思うんだけど」と説明。思わぬアクシデントに見舞われてしまったが、大事には至らなかった模様だ。
開幕から全試合スタメンマスクをかぶり、チームに欠かせない存在だ。20日からは東京ドームで巨人3連戦。勝負強い正捕手がG倒のキーマンとなる。