阪神・ドラ1佐藤輝 140メートル場外3号!今季最多タイ9点爆勝呼んだ

 6回、3号場外弾を放ちダイヤモンドを回る
 6回、右中間に場外弾を放つ佐藤輝
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 「DeNA2-9阪神」(9日、横浜スタジアム)

 なんちゅうパワーや。阪神ドラフト1位の佐藤輝明外野手(22)=近大=が六回、横浜スタジアムの右中間場外に消える推定140メートルの3号ソロ。守備でも三回1死満塁から、ライナー性の難しい打球をスライディングキャッチし、藤浪を救った。見る者を飽きさせない黄金ルーキー。さて次は、どんな物語を作ってくれるのか-。

 規格外の打球で、横浜スタジアムを震撼(しんかん)させた。強い雨が吹き荒れる中、打球の行方を見つつ、確信を持って歩いた佐藤輝が夜空に向かって華麗なバット投げを披露。捉えた白球はスタンドを越え、場外へと消えた。9945人が“伝説弾”の証人となった。

 「(手応え)十分でした。場外っていう意味では初めてかもしれないです!」

 ハイライトは、3点リードの六回だ。141キロのカットボールを一閃(いっせん)。逆風を破り、打球は右中間へ一直線。推定140メートルの大飛球は最上部の鳩サブレーと書かれた看板を悠々と越えた。3号ソロを放った後は、ベンチ前で『Zポーズ』をカッコよく決めた。

 こん身のバット投げを披露したが、実は学生時代に「俺、バット投げ好きじゃないねん」と周囲に漏らしていた。しかし、人生初となる場外弾に「ちょっとバット投げちゃいました」と照れ笑い。それだけ、最高の感触だったのだろう。

 開幕から内角攻めや変化球への対応に苦しみ、試合前時点で打率・163と苦戦していた。試合前に矢野監督と井上ヘッドから身ぶり手ぶりを交えた打撃指導を受けたことが、活躍につながったという。

 「(上半身と下半身の)割れだったり、捻転差が出てないんじゃないかと言われて。ちょっと意識して、すごい良くなったと思います。割れの作り方は自分では分からない。いつも同じ位置から見てくれている監督だったり、コーチの助言というのはありがたいです」

 矢野監督は「どうしても打ちたいから一点で打ちにいっちゃう。良い打者は胸を見せないとか言うでしょ」という意図から、上半身と下半身の割れの重要性を伝えた。

 初回にも浜口の内角球を捉えて右前打にするなど、好結果を生んだ新星に「伝説がまた一つスタートした、そういう本塁打じゃないの」と指揮官は手放しに褒めた。

 守備でも三回1死満塁のピンチで、ライナー性の打球をスライディングキャッチして藤浪を救った。本塁打を放った試合は3戦全勝。不敗神話を継続させ、新たな伝説を作る。

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