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【岡田彰布氏の眼】阪神ドラ2伊藤将は使えるメドが立った そしてナイスバント

 「阪神7-1巨人」(7日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が7日、甲子園で行われた阪神-巨人戦を視察。先発のドラフト2位・伊藤将(JR東日本)を「使えるメドが立った」と評価し、ゲームの分岐点となったポイントに四回1死一、二塁でスリーバントの末に決めた犠打を挙げた。一方でコロナ禍に見舞われた巨人はチーム状態が悪いと分析。阪神はここで3連勝しなければならないと説いた。

  ◇    ◇  

 きょうは伊藤将のピッチングとバントに尽きるだろう。投球に関しては全体的に良かったし、何よりもコントロールがいい。四球で自滅するタイプではないし、135キロ前後で挟んだ握りで投じるボールは不規則に変化していた。7回を投げられたことも本人にとっては大きいはずだ。

 100球を超えても球威は落ちなかったし、完全に先発として使えるメドが立ったと思う。ここから先、ローテで回っていけるだろう。現状、阪神は先発左腕の駒がそろっていない。そこで出てきた伊藤将の存在はチームにとっても貴重だ。

 そしてゲームを分けたポイントとなったのが、四回1死一、二塁で決めた送りバント。これは非常に大きかった。無死から前打者の木浪が走者を進められなかった。本来なら無死から走者を送って楽な形で伊藤将に打席を回し、最終的に近本勝負となる状況だ。

 巨人側も絶対に送らせたくないから、極端なシフトを敷いてプレッシャーをかけてくる場面。初球のバスター失敗などで2ストライクと追い込まれたが、最後はきっちり三塁側へ転がすことができた。色んな状況を鑑みても、本当に「ナイスバント」と言えるワンプレー。一方で巨人バッテリーの攻め方が気になった。

 追い込んだ状況で伊藤将に決められたのは低めの変化球。本来なら高めの直球で勝負したい場面だ。バットに強く当たるストレートで打球の勢いが死ななければ、一気に併殺でピンチを脱出できる可能性すらある。

 そういう部分も含めて、流れが悪くなっているのが今の巨人。コロナ禍の影響で状態が良かったウィーラー、そして丸、若林が離脱したことも痛い。こういう形で主力が抜けると、どうしてもチームは苦しくなる。

 だから阪神は今の巨人に3連勝しておかなければならない。今後、新外国人のスモークやテームズらが合流し、離脱した選手が復帰してくると考えれば戦力の上積みが見込める。この先の戦いはまた違った形になる可能性が大いにある。

 低迷している時ほど、しっかり“たたいて”おくのが鉄則。今3連戦は勝ち越しを決めたが、2勝1敗では一つの勝ち越しにしかならない。今後のことを考えれば、3連勝が必須だ。8日の第3戦はペナントレースを占う上で、非常に重要な一戦となるだろう。

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