阪神ドラ1佐藤輝 虎党沸いた!22歳バースデー 祝砲の一発ならずも全速力一塁送球

 試合前、ベンチで帽子にバラの花を付けてVサインの佐藤輝
 9回、岡田の右前打を処理し、素早く内野に返球する佐藤輝
 2回、四球で出塁する佐藤輝(左)
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 「オープン戦、阪神2-6西武」(13日、甲子園球場)

 22歳の誕生日を迎えた阪神・佐藤輝がバッターボックスに立つと、目の前には水色と赤で彩られた「佐藤輝明」タオルが内、外野スタンドを埋めた。無安打2三振と“バースデー弾”こそ出なかったが、全力プレーで虎党を沸かせた一日だ。

 聖地がどよめいたのは、3点ビハインドの九回1死二塁での右翼守備だった。岡田の右前打に対して佐藤輝が全速力でチャージ。捕球した勢いでそのまま一塁にジャンピングスローした。アウトにすることはできなかったが、二走の本塁生還も防ぐ好プレー。積極果敢なトライに、打った岡田も思わず苦笑いを浮かべたほどだ。

 六回の第3打席では、最速160キロを誇る昨年の新人王右腕・平良との勝負。球界屈指の直球をじっくりと目に焼き付けると、最後はカウント2-2から外角154キロ直球に対してフルスイングで空振り三振に終わった。だが一流のストレートを打席で体感できたことが大きな収穫だ。

 いまやチームの話題を一人でかっさらう怪物ルーキー。その誕生日をチームメートも祝福してくれた。練習中にはサンズからラバーリストバンドをプレゼントされた。試合開始直前には赤いバラの花を一輪、帽子に刺していた。円陣の声出し役も務め、新人とは思えない物言いで先輩たちの爆笑を誘った。

 「今日、誕生日です。22歳、ぞろ目です。1年目です(周囲から『本当かよ?』の声)。今日、グラウンド状況をしっかり頭に入れて、内外野ともプレーしていきましょう。そしてしっかり勝って僕の誕生日、祝いましょう。さあ、行こう」

 ただチームは敗れ、自身も3打数無安打2三振に終わったが、その存在感はもはやチームの“中心選手”かと疑うほどの風格が漂う。14日は初となる巨人との“伝統の一戦”。2連覇中の王者相手にも、新たな輝きを見せつけてくれるはずだ。

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