阪神・井上 14日・広島戦4番で出場 1軍初の大役!矢野監督 期待「未来のね」

 「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)

 阪神の井上広大外野手(19)が14日の広島戦(コザしんきん)で4番を務めることが13日、決まった。矢野監督が明らかにしたもので、井上は昨季2軍で全試合4番に座っていたが、1軍ではもちろん初の大役。未来の猛虎を背負う将来の4番候補が、強い覚悟で打席に立ち、快音で起用に応える。

 小麦色に焼けた顔が自然と引き締まった。ここまでの成果を発揮する絶好のチャンスが到来。将来、猛虎を背負う主砲として期待される井上が、14日の練習試合・広島戦で4番に座る。

 「(4番で)使っていただくからには、結果というものも大事だと思いますけど、チームの顔ということもあるので。自分が引っ張っていく気持ちになって、やっていけたらなと思います」

 今キャンプ初の中軸に、覚悟と気持ちの準備はできている。昨季は高卒新人にもかかわらず、ウエスタン・リーグ出場全69試合で4番を務めた。1軍での4番は初の経験となるが「難しく考えると結果、結果となってしまう。攻められる準備をしっかりやっていけたらいい」と言い聞かせる。キャンプ中には矢野監督から打撃の密着指導を受けるなど、レベルアップへのヒントをもらった。将来の4番候補として1軍で吸収してきたものを体現する覚悟で試合に臨む。

 4番起用について指揮官は「ファンのみなさんに楽しんでもらえるような、未来のね」と奮起を期待。井上ヘッドコーチも「タイプ的にね、テル(佐藤)と比較されたときに、いきなり4番というのも変な話だし。将来的には4番を打ってほしいという人材を見たときに、一番は広大だった」と抜てきした意図を明かした。

 開幕1軍生き残りへ、アピールする打席は限られている。キャンプ終盤になると、糸井やマルテ、サンズらも試合に出場する可能性がある。「上の方が出たときに見て学べることはあると思う。いまはできることをやって」と井上。結果よりも、自らが成長するために目の前のことを一つ一つクリアしていくだけだ。

 打撃だけでなく、守備力にも磨きをかけている。この日のシートノックでは中堅に就くなど、本職の右翼だけでなく、外野全てのポジションを経験。出場機会を得るための引き出しを増やしている。

 初の1軍キャンプで存在感を光らせる19歳。飽くなき向上心を持つ若虎の躍動から、目が離せない。

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