【西山秀二氏の眼】阪神ドラ4栄枝よ まずは捕球だ

 「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)

 阪神のドラフト4位・栄枝(立命大)がブルペンで投球を受けた。まだ余裕がなく、捕ることに精いっぱいのような印象だ。梅野や坂本のように、強い球を柔らかく捕球できず、球を止めようとしているように見える。きっちり捕らないといけないという力みを感じた。

 肩は抜群に強い。しかし、「強肩だから1軍に上げよう」とはならない。捕手が1軍でプレーするための最低条件は、まずきちんと捕れることだ。

 捕球技術を向上させるには数多く受けるしかなく、慣れれば上達してくるだろう。ただ、栄枝はせっかく1軍に帯同していることを生かしてもらいたい。

 私も若い頃にブルペンでエースや主力の捕手を申し出ることは勇気が必要だった。だが、キレがある球を数多く受けて、得られることも多かった。2軍での経験とは全然違う。

 栄枝にも勇気を出して、西勇や秋山らの捕手を務めてもらいたい。怒られても構わない。それもいい経験になる。強肩を生かすためにも、まず捕球感覚をつかんでいってもらいたい。

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