阪神・藤浪は10勝できると予言 その根拠は

紅白戦で佐藤輝明(8)を空振り三振に斬る阪神・藤浪晋太郎=7日
1日キャプテンも務めた阪神・藤浪晋太郎=7日
阪神・藤浪晋太郎
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 プロ入りからの4年間で42勝を挙げながら、その後の4年でわずか9勝と苦しんでいる阪神・藤浪晋太郎投手(26)の今季の2桁勝利を断言した。阪神で2009年から3年間、1軍野手チーフコーチを務めたデイリースポーツ評論家の岡義朗氏(67)が、技術、精神両面からの完全復活を予言した。

 今年の藤浪は期待できそうやね。毎年期待してきたんやけど、今年の期待はこれまでの期待とはひと味違う。技術的な面で言えば、腕の軌道が安定している。彼が追い求めてきた再現性が高いというところが一番大きい。フォームのバランスもいい。7日の紅白戦でのドラフト1位・佐藤輝(近大)との対戦でも、打てるもんなら打ってみいやという感じで真っすぐを投げてるんやけど、これまでのような変な力みがなかった。

 精神面に話を移せば、まず顔色がスッキリしている。変にギラギラもしてないし、落ち着いた目つきをしている。マウンドでの雰囲気もそう。昨年までは、意図せず右打者の内角にボールが抜けた際などに、うなずきながらマウンドで腕の振りを確認するしぐさがあった。これって打者に対して『狙ってませんよ』というある種の言い訳であり、自分の不安を表している証しやから。でも、ここまでのキャンプを見ていると、そういったしぐさが見受けられない。自信を取り戻しつつある証拠だろうね。

 元中日監督の谷繁が現役時代に「技術がなければ、心は落ち着かない」とよく言っていた。藤浪に置き換えれば、技術面での自信を取り戻しつつあることで、心が落ち着いていると言える。

 150キロ以上の真っすぐをコンスタントに投げられるだけで、打者は打ち損じる確率が上がる。さらに打者からすれば、どこに来るか分からないという先入観があるから、簡単には踏み込めない。藤浪はこれを生かさない手はない。今年は10勝できる。そう見ている。

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