阪神・高山、逆襲打!新打法まるで鳥谷 矢野監督絶賛「心技体すべて充実」

 5回、高山は右前に適時打を放つ(撮影・山口登)
阪神・高山俊の打撃フォーム
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 「練習試合、阪神8-5日本ハム」(9日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 スーパールーキーに負けじと、6年前のドラ1も魅せた。阪神の高山俊外野手(27)が9日、日本ハムとの練習試合に「1番・右翼」で出場し、五回に右前適時打を放った。紅白戦を含めて3試合連続の安打に、矢野監督も「迷いがない。心技体すべてで充実している」と絶賛。昨季は自己ワーストの成績に終わった男が、かつての輝きを取り戻してきた。

 ついに輝きが戻ってきた。スーパールーキーのド派手な一発が飛び出す直前に、チーム3得点目をたたき出したのが高山だ。

 五回無死2塁で打席へ向かうと、カウント3-1から振り抜いた当たりは右前への適時打に。ともに2安打を放った4日、7日の紅白戦に続き3戦連続の安打となった。

 紅白戦では2試合続けて佐藤輝とともに1番に座った高山。この日は「俊が絶好調だから」という理由で佐藤輝を2番に追いやり、トップバッターを任された。以前の構えから、さらに右足を開いたオープンスタンスに変貌。顔を投手に向けて真っ正面に向ける鳥谷を思わせる打撃フォームとなっている。

 “開眼”を予感させる新打法に、矢野監督も目を細めながら絶賛する。「(構えが)だいぶ変わったけど、本人が迷いなくやれているのが大きい。練習を見ても打ち損じが少なくなっているし、これでいいんだっていうのがはっきりしている」

 昨季はわずか7安打、打率・152と自己ワーストの成績。昨年末の契約更改後には「絶対に結果を残さないといけない一年だった。チャンスをもらったのに生かせなかった」と振り返った。

 7日の紅白戦後、外野争いのライバルとなる佐藤輝への対抗心について問われた際には、「去年もそうだったけど外国人とかベテランが合流しだしたら、自動的に出られなくなる。そんなところで比べていても意味はないし、自分のやることだけやっていればいい」と厳しい表情で語っていた。

 とにかくアピールを続けていかなければならない立場。指揮官は「意気込みや、ここに懸けている思いはすごく伝わってくる。心技体すべてにおいてすごく充実したキャンプを送れている」と評価する。2016年新人王の逆襲が始まった。

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