阪神・西純が“開幕投手” 9日練習試合で先発、“間の使い方”と低めテーマに勝負

 ブルペンで投球練習する西純
 投内連係でボールを追う西純
 ブルペンで投球練習する西純
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 「阪神春季キャンプ」(8日、宜野座)

 阪神・西純矢投手(19)が“開幕投手”に抜てきされたことが8日、明らかになった。今年初の対外試合となる9日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)で先発する。前回4日・紅白戦(宜野座)は2回無失点と好投。目標の開幕ローテ入りへ、期待株の19歳が再度アピールを狙う。

 大役抜てきに西純の表情が一段と引き締まった。対外試合“開幕投手”は首脳陣の期待の表れだ。無我夢中でキャンプを過ごす19歳の成長株はその重みを十分に理解している。

 「自分にそういうチャンスをいただいて本当に感謝してますし、そのチャンスを大事にしないといけない。あまり気負わずに自分のピッチングができたらいいなと思ってます」

 実力でつかんだ大役だ。前回4日の紅白戦(宜野座)は2回2安打無失点と好投。最速145キロの直球で大山を空振り三振に斬るなど成長はめざましい。さらに「勝てる投手の要素を持っている」と矢野監督からマウンドさばきも高く評価され、今年の対外試合初戦の先発マウンドを託された。

 「この間の“間の使い方”を継続したり、低めに投げることをテーマにおいて一人一人と勝負できたらいい」

 2戦連続アピールへ西純は明確なテーマを掲げる。この日は午後からブルペンに入り、フォームの体重移動を確認。本番へ最後の準備を整えた。

 日本ハム打線相手に“一発厳禁”も課題に挙げる。昨秋のみやざきフェニックス・リーグで、強打者ぞろいのパ・リーグのパワーを痛感。「一発だけは本当にもったいないので、防げるところはしっかり防ぎながら、低めに投げることをやりたい」と力を込めた。

 矢野監督は「結果がいいに越したことはないんだけど、今やっていることが分かる場所だから」と温かい目で見守りつつ、「ちょっと力感を抑えながら、どれだけ球を走らせるとか」と成長著しい19歳への期待を込めた。

 対外試合が始まり、いよいよ1軍生き残りをかけた競争は激しさを増す。高卒2年目。志高く、目標は開幕ローテ入りだ。チャンスを生かし、先発争いに食らいついていく。

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