【中田良弘氏の眼】阪神・西純 素晴らしい低めへの制球

 「阪神紅白戦、白組3-3紅組」(4日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神・西純は高卒2年目とは思えないような投球を見せてくれた。初回、先頭の高山に初球を左前へ運ばれたが、後続を冷静に抑えた。初めての1軍キャンプでいきなり打たれたら、普通バタバタしてしまうもの。だが全くそんな素振りはなかった。

 ボール自体もよかった。特に低めへの制球は素晴らしく、二回に井上を三振に斬った外角低めの真っすぐはすごかった。あと一回に大山から空振り三振を奪った場面だが、クイックでタイミングを外していた。頭を使って投げているな、という印象だった。

 第1クールが終了したが、とにかくチームが元気。西純をはじめ、若い選手が増えたことで声もよく出ていたし、例年より活気があるように感じた。

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