阪神ドラ1佐藤輝 3タコデビューも矢野監督高評価、積極スイング痛烈二ゴロ
「阪神紅白戦、白組3-3紅組」(4日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
結果を残すことはできなかった。だが積極性あふれるスイングは、首脳陣へのアピールになったに違いない。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が、白組の「1番・左翼」で実戦デビュー。3打数無安打に終わったが、矢野監督は「自分のポイントで振ることがしっかりできていた」と評価する。
初回、先頭打者として迎えた“プロ初打席”。馬場の投じた初球の直球をフルスイングするなど、物おじする様子は全く見られない。カウント1-2から外角143キロ直球をはじき返し、二塁・小幡が好捕したが、強烈な打球にベンチからは驚きの声が漏れた。
打席での積極性の部分に関しては「そこはしっかり意識していた」と佐藤輝。第2、3打席も積極的に振っていく姿勢を貫いたが、一ゴロ、空振り三振に倒れた。それでも「どんどんピッチャーの球を見ていってしっかり次につなげていきたい。あとはしっかり打てるように頑張ります」と視線を前へ向ける。
この日は侍ジャパン・稲葉監督が練習を視察。接触する機会はなかったが、大学日本代表にも名を連ねていただけに「侍ジャパンにも選ばれるようにやっていきたいと思います」と力を込めた。「僕らの楽しみが増えるようなスイングが多かった」と指揮官。バットを振るだけで見る者の心を躍らせる姿は、逸材である証だ。
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