阪神・井上「ビックリ」3冠 未来の4番プロ初勲章 来季は“やんちゃキャラ”宣言

 「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日、都内で行われ、阪神・井上広大外野手(19)がファーム表彰でウエスタン・リーグの優秀選手賞、新人賞、努力賞に輝いた。ビデオメッセージでは開幕1軍を来季の目標に掲げた若虎。厳しい競争に勝ち抜くため、野球では普段のおっとり系から一変し“やんちゃキャラ”になることを宣言した。

 無我夢中で1年目を駆け抜けた井上が、プロ野球選手として初の勲章を手に入れた。ウエスタン・リーグの優秀選手賞に加えて新人賞、努力賞を受賞。将来、猛虎打線の中軸として期待される若虎が、ルーキーイヤーから力強い打撃で存在感を見せつけた。

 「1年目から選ばれるとは思ってなかったので、ビックリしているというのが一番です」

 共に優秀選手賞に輝いたソフトバンク・リチャードらとのスペシャルトークで、率直な思いを口にした。今季はウエスタンで69試合に出場し、打率・226ながら、9本塁打はリーグ2位タイ、36打点は同3位。また、1軍でも初安打&初打点を記録するなど鮮烈なデビューを飾った。

 2年目の来季はさらなる高みを目指す。「開幕1軍をつかみ取って、1試合でも多く試合に出場すること」。そのためにも技術力向上はもちろんだが、自らの殻をぶち破ることを宣言した。

 1軍で活躍するために必要なことを司会者から問われると、「自分の中では性格かなと思います。普段の生活でも野球でも性格が同じような感じなので。野球の時はやんちゃではないですけど、それぐらいの気持ちを持ってやっていけたらなと思います」と井上。性格はおっとりとしたマイペース型だが、ユニホームを着たら一変させる考えだ。

 それは、井上新ヘッドコーチも選手らに求めている姿。秋季練習では「もうちょっとやんちゃになってもいい。お利口さんばかりでは野球はやれないよというところを感じていた」と意識改革を望んでいた。

 2年目となる来シーズン。井上は矢野監督から春季キャンプ1軍参加を明言されている。厳しい外野手争いを制し、開幕スタメンをつかみ取るために。新たなスタイルでサバイバルレースに挑む。

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