阪神、拙攻の嵐 10・31から満塁で12人連続安打なし…矢野監督も嘆く

 「阪神1-4ヤクルト」(3日、甲子園球場)

 阪神打線が拙攻を重ねて逆転負け。連敗を喫した。得点は四回1死満塁で、陽川の二ゴロ間に奪った1点のみ。六回無死満塁では無得点に終わった。満塁機での安打なしは、これで12人連続。矢野燿大監督(51)も好機で攻めきれなかった打線を嘆いた。

 4時間のロングゲームは徒労感が残った。今季最多2万1340人が埋めたスタンドは、盛り上がるたびに裏切られた。打線は2度の満塁で、併殺崩れの間に奪った1点どまり。2年連続のシーズン勝ち越しはお預けとなった。

 10月31日・DeNA戦(横浜)の八回2死満塁での植田から、満塁では打者12人連続で安打が出てない。矢野監督にとっても想定外の拙攻だった。

 「この前の横浜もそうやし。チャンスは作っているのに、あそこ(満塁)で点を取らないから、どうしても流れがこっちに来ない。あそこでこっちが点を取れば流れがこっちに来て、こっちのペースになるところで(点を)入れられていないというのが、一番の原因じゃないかな」

 四回1死満塁は、陽川が1-1から外角カットボールを仕留め損ねて二ゴロ。併殺崩れで何とか先制点は奪ったが、その後の2死満塁では坂本が見逃し三振に終わった。

 六回も絶好機を逃した。2四球と安打で無死満塁。この場面から登板した星に対して、木浪は遊直に倒れた。

 ここで矢野監督も連続代打で勝負に出る。しかし、原口は空振り三振に倒れた。6回無失点の先発・青柳に代わって登場した梅野も空振り三振。好機を逃す展開は、投手にプレッシャーをかけてしまった。

 直後の七回には18試合連続無失点だった岩崎が先頭・広岡に同点ソロを許した。延長十回は岩貞が決勝3ランを被弾。矢野監督が「それがうちの持ち味なんで。それは仕方がない」と投手陣をかばったように、貧打が勝敗を分けた。

 残り5試合中4試合が甲子園。優勝を逃しても球場で声援を送るファンの期待は裏切れない。

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