阪神・藤浪 ブルペンデー先陣4回2安打1失点!矢野監督も評価「先発で次回も」

 1回、中日・高橋周平の打球を好捕した糸原を指さす藤浪
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 「阪神9-1中日」(28日、甲子園球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が先発でも結果を出した。“ブルペンデー”の先陣を任された右腕は9月13日以来の真っさらなマウンドで、初回こそ押し出し四球で1点を失ったが、二回以降は無安打に抑え、4回2安打1失点。救援時のような160キロの剛球は封印しつつ、安定した投球を披露した。次回も先発として登板予定。

 真っさらなマウンドが藤浪はよく似合う。9月13日・広島戦以来、約1カ月ぶりの先発マウンドは4回2安打1失点(自責0)。今季初のブルペンデーで先発の役割を果たした。

 「やっぱり先発したいっていう気持ちは自分の中で強いので。ゲームの最初から投げるのは久しぶりだったので良かった。変化球でもカウントが取れましたし、真っすぐで空振り、ファウルを取ったりできたので。ピンチでも落ち着いて投げられたところが良かったかなと思います」

 初回は2本の安打に失策が絡み、いきなり1死満塁のピンチを招いた。高橋を二直に抑えた後、福田に押し出し四球。不運も重なり悔しい形で先制点を献上したが、最少失点の結果が進化の証しだ。二回以降は最速158キロの直球、カットボールを軸に圧倒。投手への四球や抜け球もあったが、後に引きずらず、6三振を奪った。

 コロナ禍の中、9月下旬から中継ぎに配置転換。13試合で7ホールド、防御率2・35。直球も自己最速162キロをマークした。「より配球を考えたり、印象づけだったり。中継ぎでいろいろ勉強できた部分もある」。約1カ月間の中継ぎ経験が先発マウンドで生きた。

 矢野監督も変わり身に納得顔だ。「中継ぎで良くなっているところで、一回先発でも見てみたい」と先発起用の意図を明かし、「落ち着いて投げてくれた。いいピッチングでした」と評価。今後の起用法は「先発で次回も行こうかなと思います」と明言した。

 「今日4回だけだったので、もっと長いイニングを投げられるように。(次回は)たぶんシーズン最後になると思いますけど、いい形で来シーズンにつながるように投げれたらなと思います」

 復活ロードを歩んだ一年もあとわずか。納得の投球でラスト登板を締めくくる。

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