阪神が意地のG倒!西勇が8勝目 大山が23号決勝弾

阪神・西勇輝とタッチを交わす阪神・矢野燿大監督=甲子園(撮影・飯室逸平)
 巨人に勝利し小幡竜平と拳を合わせる阪神・大山(中央)=甲子園(撮影・山口登)
 試合を締めナインと喜ぶ阪神スアレス(右から2人目)=甲子園(撮影・山口登)
3枚

 「阪神4-1巨人」(2日、甲子園球場)

 阪神が宿敵の巨人を相手にカード初戦に勝利。連勝で貯金を4とした。先発の西勇輝投手(29)が、8回を1失点で8勝目(4敗)。エースが巨人戦4戦3勝、無敗のキラーぶりを発揮し、5番・大山悠輔内野手(25)の23号アーチが決勝打となった。

 試合は二回、先頭で打席に立った大山は、今村が投じた133キロの変化球を強振した。打った瞬間、スタンドインを確信する推定120メートルの特大弾。本塁打王のタイトルを争う巨人・岡本の前で、1本差に迫るアーチを掛けた。

 「なんとしても先制点が欲しかった中で、自分のスイングをすることができ、先制点を取ることができて良かったです」

 これで本拠地・甲子園では9本目。本塁打王のタイトル獲得となれば、球団では1986年のランディ・バース以来。日本人に限れば84年の掛布雅之以来、36年ぶりの快挙達成となる。

 五回には近本が意表を突くセーフティーバントに、リーグトップを独走する22盗塁と足でかき回した。さらに1死満塁のチャンスで、打撃好調の糸井が中前に2点適時打。巨人の先発・今村をここでKOした。9月は月間打率・352と復調。前夜はチーム唯一のマルチ安打など、10月に入っても好調をキープしている。

 一方、投げては先発の西勇が圧巻の投球だった。七回まで強力巨人打線を無失点に抑え、球団では1985年のゲイル以来、35年ぶり巨人戦連続完封が見えてきた中で八回、ウィーラーにソロ本塁打を浴びた。惜しくも快挙達成はならなかったが、最少失点に抑える熱投で巨人打線をほぼ完璧に封じた。

 2点差に迫られた八回には、1死から代打・高山が右翼線を破る二塁打でチャンスメーク。続く近本がこの日2本目のセーフティーバントを決め、三塁・岡本の悪送球が絡んで4点目。近本の足で攻めた。最終回はスアレスが締めて、リーグトップを独走する19セーブ目。

 今季最多の1万5109人がスタンドに詰め掛けた一戦でファンに勝利を届けた。これで今季、巨人戦は5勝12敗。負ければ9年連続の負け越しが決まる一戦で、虎ナインが意地を見せた。3日の第2戦はガンケルが先発する予定。勢いに乗って連勝街道を走りたい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス