阪神大山 プロ初満弾!2打席連発16&17号の6打点 35年ぶり30発見えてきた

 1回、先制の16号満塁弾を放ち笑顔を見せる大山
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 「DeNA7-7阪神」(8日、横浜スタジアム)

 強烈な先制パンチとなる一撃が、まだ明るい横浜の空に舞い上がった。風にも乗った打球が、阪神・大山の執念も乗せて右翼席最前列ぎりぎりに飛び込む。プロ4年目、通算398試合目、1427打席目で初となるグランドスラム。DeNA先発のルーキー・坂本はマウンド上で悔しそうに唇をかんだ。

 初回1死満塁の先制機で打席へ。外角高めの直球を逆方向にはじき返した一打は、前夜の悔しさを晴らす形となった。負けられない巨人戦。大山は2度の好機で凡退。一発が出れば逆転サヨナラ勝ちとなる九回には二ゴロ併殺打に倒れて最後の打者となり、天を仰いだ。

 それから約20時間半後の第1打席で結果を出したが、「昨日は昨日、今日は今日と結果が良くも悪くも、一日一日切り替えて試合に臨んでいます。また新しい気持ちで打席に入りました」。結果を引きずることなく、試合に入ったことを明かす。

 勢いは止まらない。2死一塁で迎えた三回の第2打席で今度はバックスクリーンへたたき込む2ラン。2打席連続となる16&17号で6打点をたたき出したが、大山自身が手応えを感じたのは初回のアーチだった。

 「逆方向にいい打球が飛んでいるのはいいことだと思う。日々取り組んでいることが、いいスイングにつながった」

 自身最多となった昨季の14本を楽々と超え、残り53試合。阪神の生え抜きでは1985年の掛布雅之(40本)、岡田彰布(35本)以来、35年ぶりとなる30発も視野に入ってきた。

 「ああいう場面で打つことが悠輔自身が目指すところ。また走者がいるところで打ってくれることを期待したい」と矢野監督。この日の2発は勝利につながらなかったものの、若き大砲の一発は意義深い。

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