阪神7-0から痛恨ドロー 五回までに3発楽勝ムードも…ガルシア急変から一挙7失点

 6回途中で降板するガルシア
2枚

 「DeNA7-7阪神」(8日、横浜スタジアム)

 ウソやろ…。初回に大山の満塁弾で先制。5回を終わって7点リードの展開を追い付かれて、勝ちを逃すとは…。阪神・矢野燿大監督(51)は「勝たなあかん試合やし…」と唇をかんだが、もはや後の祭り。痛恨ドローで首位・巨人とのゲーム差は、今季最大の9に広がった。

 痛恨の引き分けとなった。7点リードを守れず、巨人の背中がまたかすんだ。簡単には試合を消化しきれない。矢野監督はポリシー通り前向きに話したが、計り知れない悔しさは言外ににじんだ。

 「両方あるわ、両方。勝たなあかん試合やし。逆を言えば、そういうふうに(負けなかったと)受け止めて、前を向いてやっていかないとあかんし」

 五回までに満塁弾を含む3本塁打が飛び出して楽勝ムード。しかし、ガルシアの突然の乱調から一変した。

 7点リードの六回。5回まで3安打無四球無失点だった左腕は、無死から連続四球後、ソトに適時二塁打を許す。さらに無死二、三塁で佐野に3ランを浴びた。

 リードは3点。この時点で交代させる選択肢もあった。ただ、ガルシアはこの時点で78球。突如の出来事で、ブルペンの準備が間に合っていなかった可能性もある。

 指揮官は続投を選択。これが裏目に出た。宮崎、倉本に連打を許して、無死一、二塁。ここで能見にスイッチした。

 チームは7連戦中。外国人選手のベンチ入り人数(4人)の関係で、この試合はガンケルがベンチ入りしておらず、2番手は難しい選択だった。

 リリーフ陣で今、一番勢いがある岩貞ではなく、経験値を買って投入されたベテラン左腕でも、流れは止められない。代打・中井に適時打を浴びるなど、1死しか奪えずに降板。結局、勝ちパターンの岩貞を投入する形となってしまい、その左腕も捕逸と大和に適時打を浴びて同点を許してしまった。

 「ほんと、ブルペンには申し訳ない。ガルシアも取られ方があまりにも悪いからな。あの後にいく投手も大変やし。せめて六回をゼロとは言わないにしても。流れがそういうふうになっちゃったんで」。リリーフをかばい、助っ人左腕の乱調を悔やんだ。

 七回以降は救援陣の踏ん張りもあって、最悪の事態は免れた。ただ、前カードで巨人に負け越し、必勝を期した試合だった。「何とも言いようがない試合をしてしまった」。勝たなければいけない試合で勝てなかった。首位・巨人とは今季最大の9差に広がり、10日にも自力優勝の可能性が消滅する。残ったのは、もどかしさだけだった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス