阪神、逆転負けで2連勝でストップ 夏のロードは6勝8敗1分
「ヤクルト4-2阪神」(23日、神宮球場)
阪神が接戦を制することができず、逆転負けを喫した。同点の場面で登板した2番手・ガンケルが1回2安打1失点と踏ん張れず、6月24日・ヤクルト戦以来の黒星で2敗目。打線は序盤の好機を生かしきれず効果的に得点できなかった。
試合は初回、先頭の近本が前回登板で無安打無得点を達成したヤクルト先発の小川から遊撃へ内野安打を放った。2死二塁からサンズが勝負強さを発揮。フルカウントからの6球目、外角への141キロカットボールに反応。逆らわずにはじき返し、右前適時打で先制点を奪った。
「得点圏にランナーがいたので、何とか還すことができてよかったよ」と納得の一打。4番に座る助っ人が目の前のチャンスを逃さなかった。
1-2で迎えた五回は、先頭の木浪が中前打を放って出塁すると、続く坂本がバスターエンドランを決めて無死一、三塁と絶好のチャンスを作った。ここで秋山がスクイズを敢行。これが小川の犠打野選を誘い、同点となった。
先発の秋山は粘り強い投球を披露。一回表に1点を先制してもらったが、直後の一回裏に無死から坂口に先頭打者弾を浴びて、同点を許した。
二回は無死からエスコバー、山崎に連打を浴びた後、中村は左飛、広岡は見逃し三振に仕留めた。
しかし、小川を2球で追い込んだ後、2ボール2ストライクとし、5球目の真ん中直球を詰まりながら右前に運ばれて勝ち越しを許した。
それでも三回以降は1安打しか許さない好投を展開。五回無死一、三塁では自ら同点となるセーフティースクイズを決めた。
六回に打席を迎えた所で代打・高山が告げられて交代。6回5安打2失点で降板した。
代わったガンケルが決勝点を許した。同点の七回、1死から中村に右前打を浴びると、続く代打・宮本には死球。2死一、三塁で坂口を一塁へのゴロ。ボーアの懸命の横っ飛びも捕球できず、送球も逸れて重たい1点を失った。
これで今夏のロードはここまで6勝8敗1分けとなった。25日からは本拠地・甲子園で中日との3連戦を迎える。地の利を生かし、巻き返す。