阪神ドラ3及川 2軍戦プロ初先発は五回途中4失点 修正能力も示す

 「ウエスタン、阪神-広島」(19日、鳴尾浜球場)

 阪神ドラフト3位・及川雅貴投手(19)=横浜=が“プロ初先発”に臨み、自己最長の4回1/3を投げ7安打4失点、3奪三振。二回に集中打を浴びて失点を重ねた場面が悔やまれる内容だ。

 立ち上がりは3分で料理した。先頭・大盛には低めに145キロ直球を投じ、二ゴロ。続く中村奨の初球はこの日最速の151キロを計測した直球で見逃しを奪う。2球で追い込むと、内角に148キロ直球を投げ込み、遊飛に抑えた。最後の小窪は1球で三ゴロに打ちとり、わずか6球で三者凡退に斬った。

 ただ、二回はファーストストライクを狙われた。先頭の林には初球の146キロ直球を中前打、正随にも1ボールから高めに浮いた143キロ直球を左越え二塁打とされ、無死二、三塁のピンチ。小園にはフルカウントからカーブにうまく対応され、先制の右前2点適時打を打たれた。その後、大盛と中村奨にも適時打を浴び、この回だけで6安打4失点。苦しい投球となった。

 ただ、三回からは二回に片山の代打で登場した同じ高卒の藤田が捕手に入ると、及川はリズムを取り戻した。三回から降板するまでは無失点投球を継続。80球の球数制限を設けられた今登板。五回1死を奪った所で、80球を越した時点で交代となった。

 登板前日に「80球だと5イニングとかだと思う。いつもの自分のピッチングだとボール先行だと、5回80球がギリギリいかない。ストライク先行で投げて行けたら」と意気込んでいた及川。言葉通り、ストライク先行での投球を展開したが、甘く入った所を狙われた形となった。

 ただ、三回以降は立ち直ることができたのは、及川の修正能力の高さだろう。マウンドで体感した経験を、次戦に登板を生かす。

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