阪神・青柳 5回完投で2勝目 雨の中も粘りの投球でリード守る 防御率1・59

 雨の中、力投する青柳(撮影・飯室逸平)
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 「阪神3-2DeNA」(10日、甲子園球場)

 雨脚が強まる中で、粘り強く投げ抜いた。コロナ禍後初の有観客試合で先発した阪神・青柳晃洋投手(26)が5回2失点で今季2勝目。83球の熱投で、甲子園に詰めかけた約5000人のファンを笑顔にさせた。

 いきなり被弾したが、決して崩れることはなかった。初回は梶谷に先頭打者本塁打を打たれたが、後続のソト、オースティン、佐野をピシャリと抑え、完全にDeNAペースにはさせなかった。

 その踏ん張りに応え、近本の先頭打者弾で同点に。大山の左越えソロなども生まれ、一転して2点リードへとなった。二回、三回は無失点投球を続けた右腕だったが、特に圧巻だったのは四回の投球だった。

 先頭の佐野を123キロスライダーで見逃し三振に取ると、続くロペスも121キロの同球で見逃し三振。宮崎は140キロツーシームで遊ゴロに抑え、全く的を絞らせなかった。

 一番苦しかったのは五回。2死二塁から梶谷に左前適時打を打たれ、次打者がソト。大きな雨粒が落ちる中でも、球場の虎党はメガホンをたたいて青柳の応援を続ける。8球を要したが、最後は121キロスライダーで空振り三振。球場はこの日一番の盛り上がりを見せていた。

 2失点はしたが、この日を終わっても防御率は1・59。いずれの試合も少ない失点にまとめ、抜群の安定感を見せている。

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