近本のスタメン外さん 阪神・矢野監督1番か2番での起用明言 復調カギは「逆方向」

 阪神・矢野燿大監督(51)が29日、規定打席到達者でリーグワーストの打率・114に低迷する近本光司外野手(25)を、今後もスタメンで起用をし続ける方針を明かした。30日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)を前に、逆方向への打球が増えることを復調のポイントに挙げ、リードオフマンの一日も早い復活を期待した。

 キーマンの復調なくして、攻撃陣の活性化はない。2勝7敗で開幕ダッシュには失敗。それでも矢野監督は腹をくくった。打線が12球団ワーストのチーム打率・204に低迷する中、近本の先発起用継続を決めた。

 「信じてというか、もちろん我慢して。我慢というか、使っていくつもり」

 開幕7試合目の26日・DeNA戦では、4番候補として獲得したボーアを先発から外した。だが、足もある近本はチャンスメーカーとして欠かせない。

 28日の同戦後には「(近本が)チャンスメークを多くできるというのが、うちにとって大事」とも話している。打順の流れを見ても、好調な3番・糸井、4番・マルテは動かしづらい。そのため、近本は今後も1番、もしくは2番で起用される見通しだ。

 近本は昨季159安打を放ち、セ・リーグ新人安打記録を更新した。活躍を間近で見てきた矢野監督は、好調時との差も指摘した。

 「もっと逆方向にヒットが出るイメージがあるんやけど、そういうのがないもんね」。昨季は全159安打のうち、左方向が46本、中堅方向が64本、右方向が49本と広角に打ち分けていた。

 しかし今季は9試合終了時点で、4本の安打のうち左方向はゼロ。凡打も含めて、右方向への打球が一番多くなっている。

 「ちょっとバットが外回りするんで。どうしても切ったようなファウルフライとか引っ張ったゴロとか、そういうのが多いんでね。いろいろ練習で試しながらやっているんやけど、技術的にはそういう課題があるのかな」

 21日・巨人戦の練習開始前は東京ドームのファウルグラウンドで、マンツーマン指導。打撃フォームを実演し、タイミングの取り方などをアドバイスしていた。

 ビジターが続き、スイング数など練習量の確保も難しい中、今後も復調へサポートを続けていく方針。近本はこの日、チームとともに横浜から名古屋へ移動し、静養した。30日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)で心機一転、再スタートを切る。

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