藤田平氏 4番・ボーア外して大山使え!阪神に提言“神撃三カ条”

 宿敵・巨人との開幕カードで3連敗した猛虎へデイリースポーツ評論家・藤田平氏(72)が22日、現状打破への『鬼平三カ条』を掲げた。特に開幕3連戦で計4得点に沈んだ打線の攻撃力向上へ『【1】近本の1番固定』、『【2】大山のスタメン一塁』、『【3】高山の先発起用』を提言。“テコ入れ”による一刻も早い巻き返しに期待した。

 まず近本の打順に触れたい。やはり適しているのは1番だ。今年は『2番・近本』を打ち出していた。ただ、選手にはタイプや持ち味を発揮しやすい持ち場、適材適所がある。

 近本は昨季、1番で盗塁王を獲得しているのだ。昨年もそうだがチームの中で最も塁を賑(にぎ)わし、ムードを高めることができる選手。若く勢いもあり、長打も打てる近本をトップバッターに置けば、最初からプレッシャーを与えられる。

 打順が2番だった開幕戦と2戦目は合わせて9打数無安打。1番だった3戦目は先頭打者本塁打を打つなど、力まずプレーしていたように映った。フォームは崩していない。2番でメンタルの部分が影響していたかもしれないし、そうだとしたら精神的な部分から崩すことだってある。

 ボーアに関しては、現時点で“雰囲気”を感じない。だから怖さもない。本当に状態が良くないので、調子を上げるまで一度、思い切ってスタメンから外すことも手だ。代わりの4番・一塁は大山が面白い。左翼を守り始めたことに本人も思うところがあるだろう。ここで起用すれば、本人のモチベーションにもなる。

 高山のスタメン起用も一つ。オープン戦から出場機会をベテラン勢に譲る形となった。高山といった若手を『ヨシ!』と発奮させるのもベンチの大切な役目。打撃、守備、走塁と総合的に考えて相手に嫌がられることをしなければいけない。

 気になるのは首脳陣の方針が見えないこと。若手主体に切り替えるのか、ベテランを併用するのか。先発捕手が毎日違ったり、相手先発投手の右左で二遊間を替えたり。先に触れたように1番は近本で2番は糸原だ。昨季実績を上げた選手は少なくとも10試合は我慢してでも使うべきだ。

 既にオーダーは“日替わり状態”といえる。これでは選手も落ち着かない。矢野監督となり2年目で昨年と違った戦い方を見せることも必要。同時に選手の手綱を持ち“その気”にさせながらやることも大事となる。

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