阪神 竜倒のカギは奮闘の中継ぎ陣にいかにリードして渡すか【ライバル分析・中日編】

 セ他球団分析「虎Vへの突破口~ライバル球団徹底分析~」の第4回は中日編。昨季は10勝14敗1分けで2年連続負け越しとなった。ナゴヤドームでは大野雄にノーヒットノーランを許すなど、打線が湿った。リーグトップの打率を残した中日打線に対しては中継ぎ陣が奮闘。今季は鬼門突破から、3年ぶりのカード勝ち越しを狙う。

  ◇  ◇

 昨季もナゴヤドームは鬼門だった。チーム打率・198、5本塁打、29得点はいずれもセ主要球場ワースト。バットが沈黙する中、最も苦しめられたのが“虎キラー”大野雄だ。昨季は6試合の登板で3勝0敗、防御率1・35とカモにされ、9月にはノーヒットノーランの屈辱にまみれた。

 大野雄に対して福留、大山、糸原、梅野ら主力打者が打率1割台に沈む中、陽川は11打数3安打、打率・273、1本塁打、1打点と奮闘した。対大野雄は18年も打率・333をマーク。昨季は打率・109、3本塁打、4打点と低迷した陽川だが、今春は好調をキープしている。オープン戦では打率・400、2本塁打と猛アピールし、開幕1軍にグッと近づいた。一塁はボーア、マルテ、左翼はサンズ、福留らがひしめくが、大野雄の先発試合ではスタメンの機会が訪れそうだ。

 攻撃陣が精彩を欠くナゴヤドームで、投手陣は防御率2・69とセ主要球場トップの数字を誇った。カード別防御率も3・15。同一リーグではDeNA打線に次いで抑え込んだが、ビシエド&アルモンテの助っ人コンビには長打を献上。守護神・藤川は昨季初めて規定打席に達した阿部に打率・600を許している。

 【中日主力打者との対戦成績】

 ビシエド 打率・295、3本塁打、18打点

 アルモンテ 打率・472、1本塁打、4打点

 阿部 打率・321、2本塁打、14打点

 リーグトップの打率・263をマークした中日打線に対し、中継ぎ陣はきっちり役割を果たした。岩崎、能見が防御率0・00に封じると、昨季ブレークした守屋、島本も0点台を記録。守屋はビシエドを3打数無安打1三振と完璧に抑え込んだ。攻撃陣は少ないチャンスを生かして得点につなげ、ブルペン陣の無失点リレーでリードを守り抜く戦いを演じたい。

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