岩田、高地トレ導入で下柳&能見に「近づきたい」 プロ15年目で初の現状維持

 阪神の岩田稔投手(36)が4日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来季プロ15年目で初の現状維持となる3800万円でサインした。会見で誓ったのは下柳、能見らベテラン左腕の系譜を継ぐ覚悟。新たに取り組む“富士山トレ”が飛躍を支える。(金額は推定)

 「現状維持は衰退なので。このオフは今よりも1ランク、2ランク上げられるように」 今季は4月18日のヤクルト戦(神宮)で2年ぶりの勝利を、4年ぶりの完投で達成した。だが、7月28日の巨人戦で9失点、8月4日の広島戦で7失点。「悔やまれますね」という2戦連続KOで2軍降格した。14試合の登板で3勝4敗、防御率は4・52だった。

 夏場の失速を教訓に新たな挑戦を始めた。10月下旬から高地トレーニング専門ジムに通う。高地環境を室内に再現し、30分動けば通常の4倍の効果が得られる。前日は標高3600メートルの低酸素空間で動いたが、これは富士山3776メートル級。“日本最高峰”の舞台で心肺機能を高めている。

 来季15年目、37歳シーズン。下柳は15年目に15勝で最多勝を獲得し、能見は同年齢で規定投球回をクリアした。「この年齢になり、あの人たちの大変さを実感する。先輩はすごい。あそこに一歩でも近づきたいです」。目指すは年間のローテ死守と、5年ぶりの規定投球回。エース左腕ロードを歩む。

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