出てこい虎の熱男！！。侍ＪＡＰＡＮの外野守備走塁コーチで、阪神の清水雅治ヘッドコーチ（５５）が２２日、プレミア１２で世界一に輝いた代表チームを例に、来季リーグ優勝に「ＯＮＥ　ＴＥＡＭ」の精神を求めた。必要なのは松田宣や秋山らの心意気。一流選手たちの矜恃を、チームに還元していく。

　「原点が大切なんだなと。マッチや秋山のフォア・ザ・チームの精神。そういう所が技術を伸ばすんですよ」

　代表コーチとして再確認した。秋山は右足薬指の骨折で出場を辞退したが、日本で行われた２次ラウンド以降の試合を観戦し、歓喜の輪にも加わった。決勝ではスタメンを外れながら、ベンチでナインを鼓舞した松田宣。一流選手の献身的な姿は結束を高めた。「本当に大事なこと。オレがやるという風になればチームは変わる」。精神論ではなく結果にもとづく経験則だ。

　「ウチはおとなしい選手が多い。阪神を勝たせたいと思ってくれたら、その力は何倍にもなっていく。また伝えていきたいと思う」

　プレミア１２で阪神の選手は１人もいなかった。東京五輪で選出される選手の台頭が、チーム力アップにもつながる。「あの輪の中に阪神の選手がいてほしい。ロースターに名前は挙がっている。１人でも、２人でも期待しています」。虎の熱男となるべき逸材を、育成していく。