矢野監督 山本昌氏から学べ長寿の秘訣 レジェンドと若手“化学反応”に期待

 阪神の矢野燿大監督(50)が25日、秋季キャンプで臨時コーチを務める通算219勝左腕・山本昌氏(54)=野球評論家=から、選手が“長寿の秘訣”を学び取ることを期待した。50歳まで現役を続けたレジェンドの技術だけではなく、考え方や取り組み方を吸収し、一人でも多くの選手が大成することを願った。

 レジェンドが発するメッセージには、無数のヒントがあるはずだ。プロで32年間もプレーした山本昌氏から学べる貴重な時間。矢野監督は今秋キャンプでの選手の貪欲な姿勢に期待した。

 「うまくなりたかったら聞きに行くんちゃうん。(山本昌氏は)自主的に徹底的にやっている人やったから。だから、あそこまでの成績を残せたと思う。吸収できることって技術、メンタルもいろんなことがあると思う」

 山本昌氏は1軍デビューしたプロ3年目の1986年、登板1試合で防御率27・00だった。翌年も登板3試合で同16・20。戦力外が近づいていた状況から、88年の米国野球留学でスクリューボールを習得し、一流へ駆け上がった。

 成功した理由は能力だけではない。矢野監督はチームメート、対戦相手として、意識の高さを感じてきたという。「スクリューを覚えたのはあると思うけど、それだけでもそこまでできへん」。山本昌氏から技術を学ぶだけではなく、考えに触れることで、選手の意識や取り組み方が変わることを期待した。

 秋季キャンプは31日からスタートする。山本昌氏は第1クールから合流する見込み。「めっちゃ楽しみにしてるよ」。レジェンドと、伸び盛りの若手が起こす“化学反応”を心待ちにした。

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