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福留フェンス直撃先制打も…虎打線振るわず、二回以降わずか2安打

 1回、適時二塁打を放つ福留
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 「中日5-1阪神」(12日、ナゴヤドーム)

 表情には、悔しさがあふれ出る。言葉にできなかった。阪神の福留が前だけを見つめて、足早に帰りのバスへ。唯一の得点となった初回の適時打も、勝利に導けなかったことで無となる。2時間30分の終戦。敗戦を誰よりも背負っていた。

 昨夜の闘志が、名古屋の風に吹き消される。劇的な形で広島戦に連勝。さらに勢いを加速させる-。声を張った。連勝中は試合前の声出し担当が変わらないために、3日連続で円陣の中央には福留が立った。「初回から全員でやっていけるように、集中していこう」。自らにも言い聞かせるように、そして共に戦う後輩たちにも伝わるように。この日は言葉を紡いだ。

 今一度気を引き締め直す…まさに、有言実行の一振りとなった。終わってみれば、唯一の「1」点を刻んだ適時打に。新人・梅津の立ち上がりだった。近本が四球で出塁するも、盗塁に失敗。その嫌なムードを払しょくしたのは、主将・糸原だった。外寄りの速球に反応し、左前へ。ベテランに快打でつないだ。

 今季はふくらはぎの痛みに苦しみ、2度にわたる離脱を乗り越えてきた。そして戻ってきた1軍の舞台。糸井も離脱となり、苦しいチーム状況は続くが、10日の広島戦で今季初めて右翼の守備に就くなど、福留は献身的にチームを支えてきた。そして、この日はバットで鼓舞する。2ボールからの3球目。高めに浮いた直球を狙うと、打球は左翼フェンスを直撃した。現主将と前主将の連打で試合を動かした。

 幸先よく奪った先制点も、勝利には結びつかなかった。苦しさも、悔しさもこみ上げる。常々言ってきた言葉-「常にいい状態にするのが一番だと思う」。うつむく時間はない。やり返す明日へ。福留はバスへと乗り込む最後まで、前を向き続けた。

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