ガルシア虎軍奮投打ア 投げて8回1失点!打っては来日初マルチ
「阪神0-1巨人」(9日、甲子園球場)
八回1死三塁。代打・中島の遊ゴロで、ついに均衡が崩れた。だがマウンド上の阪神・ガルシアは、横っ跳びで懸命に打球を止めた木浪に向けてグラブを向け、笑顔で好プレーを称えた。
ガルシアは何度も甲子園をどよめかせた。まずは初回、岡本がはじき返した強烈なライナーが、右足内側のくるぶし付近に直撃。苦悶(くもん)の表情で天を仰いだ。
打者としても球場を沸かせた。三回1死一塁で試みたバントは、前進した三塁・ビヤヌエバの右を抜ける内野安打に。さらに六回は右前打で出塁し、自身来日初となるマルチ安打を放った。本職ではゴロを打たせる投球で、快調にスコアボードに0を並べた。
球団は新助っ人・ソラーテ獲得を発表。外国人枠を争うことになる状況にも「自分の仕事をするだけ」とさらり。矢野監督は「文句なし」とこの日の投球を絶賛。1カ月以上勝ち星から遠ざかるが、今後に期待を抱かせる投球を見せつけた。
8回4安打1失点の好投も4敗目。「これがベースボールさ。スーパーマンのように投打でヒーローになりたかったけどね」。無援で敗戦投手になったが、左腕はおちゃめな表情で笑った。