高山、虎軍奮闘マルチ また初モノに白星献上…屈辱の中で意地

 「交流戦、ソフトバンク3-0阪神」(13日、ヤフオクドーム)

 チームが完封負けを喫した中、阪神・高山が意地を見せつけた。3打数2安打でチーム唯一の安打をマーク。前日は先発野手唯一の無安打に終わったが、この日は目いっぱい存在感を示した。

 猛虎打線に立ちはだかった相手先発の大竹。立ち上がりから2イニングを無安打に抑えられ、迎えた三回に先頭で打席に立った。1ボールからの2球目、内角寄り125キロの変化球に反応。バットをコンパクトに振り抜き、中前へ運んだ。チーム初安打で先制機を演出したが、得点に結びつくことはなかった。

 大竹の前に八回2死までこの1安打のみ。反撃への糸口をつかもうと、再び高山が快音を響かせた。八回2死走者なし、カウント2-1からの4球目、甘く入った126キロチェンジアップを捉えて右前へ運んだ。2試合ぶりとなるマルチ。与えられたチャンスをものにした。

 対戦経験の少ない投手と対峙(たいじ)することが多い交流戦。プロ2年目・23歳の左腕とは初対戦となったが、打席の中でやることは変わらない。「しっかり狙い球を絞って打ちにいくことができた」と好球必打で結果につなげた。

 チームが敗戦した中、奮闘した若虎。矢野監督は「毎日必死で自分が試合に出られるために、結果を残さないとアカンと思いながらやっていると思うしね。俊らしいヒットというものは、2本ともそういう感じだった」と懸命な姿を評価した。

 交流戦も折り返しを迎え、残り3カード。DH制は14日からのオリックスとの3連戦までだ。糸井がDHから外野に戻った後も、1打席でも多くチャンスを得るためには結果を出すしかない。「一日、一日」と高山。目の前の一戦に集中し、快音を響かせ続ける。

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