ジョンソン抹消 2カ月で28試合登板、蓄積疲労を考慮
「交流戦、阪神2-3日本ハム」(7日、甲子園球場)
緊急処置が施された。阪神のピアース・ジョンソン投手(28)が7日、蓄積疲労を考慮され、出場選手登録を抹消された。抹消は来日後初で、球団広報は「登板が重なったことによる疲労を考慮したリフレッシュです」と説明した。
開幕して約2カ月間で28試合に登板。5月には3度の3連投をこなし、苦しい局面での救援、またイニングまたぎなどでもチームを支えてきた。助っ人右腕にとって、このハイペースな登板は未知の経験だった。だからこそ、長いシーズンを見据えての首脳陣の決断に感謝の思いが募る。
「まだ6月。この時期にこうやって気を使っていただいて、その心遣いに感謝したい」
直近の試合も8試合連続無失点と好投を見せてきたが、自身の感覚はとても万全とはいえなかった。必要な戦力ながら抹消はやむを得ない選択だった。矢野監督は「1年間やる中で、ここまで頑張ってくれて。ここでいったん、体も気持ちも期間をとって、そこから帰ってきてくれる方がいいかなという判断です」と語った。
ジョンソンはここまで2勝0敗19ホールド。防御率0・64と絶対的な安定感を誇っていた。長いシーズン1年間を見据えた積極的休養。体自体に問題はないという。「ベストではない状態でチームに迷惑をかけるわけにもいかない。残念だけど、100%に近い状態で戻ってきたい」。最短となる10日での再昇格を目指す。