「阪神５－１ＤｅＮＡ」（４日、甲子園球場）

　阪神先発・メッセンジャーが復帰登板を完投勝利で飾った。９回を３安打１失点。２０１７年８月４日のヤクルト戦で完封勝ちして以来、約２年ぶりの完投勝利で、４月５日広島戦以来の今季２勝目を挙げた。ＤｅＮＡ戦は昨季から７連勝となった。

　４月１９日の巨人戦で右前腕に打球を受けて登録抹消。この日は、リハビリを経て中１４日での登板だった。５回までは無安打の快投。立ち上がりから上々の内容だった。初回１死から乙坂に四球を与えたが、続くロペスを投ゴロ併殺に打ち取るとグラブをポンとたたいた助っ人。五回先頭の筒香に四球で出塁させるも後続を寸断。一、二回は直球を軸に相手打線を料理。三回からは、カーブの比率も増やして封じた。

　この日初安打を許したのは３点リードで迎えた六回。この回先頭の伊藤光にカウント１ストライクから投じたカーブを合わせられた打球は右前打に。それでも動じない。続く代打・梶谷を投ゴロ併殺、大和を見逃し三振に打ち取った。

　５点リードで迎えた七回は、この回先頭の乙坂に右前打、続くロペスに左翼線二塁打を打たれて無死二、三塁とすると筒香の遊ゴロの間に１点を奪われたが、最少失点で切り抜けた。

　試合後のメッセンジャーは甲子園での今季初勝利に「サ～イコ～デ～ス！」と絶叫して、満員のファンと共に喜びを分かち合った。