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矢野流珍トレ ライバル想定ノックで“考える守備”鍛え上げる

 「阪神秋季キャンプ」(12日、安芸)

 これぞ矢野流や!阪神の秋季キャンプは12日、第3クール3日目に入り、シートノックに変化を加えた。この日は投手を入れて1死一、三塁から、セ・リーグの各打者を想定したノックを実施。巨人の阿部、ヤクルトの山田哲など右、左、打者のタイプに応じた守備位置や打球処理、ベースカバーなど、各ポジション別に考える野球を浸透させた。苦戦した本拠地で、1点をしのぐ守備力を鍛え上げる。

 メニュー表に「ランナー想定ノック」と記された。捕手から次々に「山田哲」、「大島」…と声が飛ぶ。想定したのは1死一、三塁。右左など打者のタイプや打力、走力などを頭に入れた上で、次の次まで想定した守備練習だった。テーマは「考える野球」。発案者の1人、筒井外野守備走塁コーチが明かす。

 「いかに実戦に近い形で練習ができるか。打者をイメージして守備位置を変えたり、(内外野の)連係を確認したり。考える力を身に付けるための練習」

 主に右打者役を筒井コーチ、左打者役を藤本内野守備走塁コーチが務め、1プレーごとに各チームの打者を想定。藤浪、小野ら投手もマウンドに立ち、ベースカバーの動きまで確認した。例えば巨人・小林を想定した場面ではスクイズ。広島の俊足、野間では二ゴロを打ち、併殺を狙うか、本塁に投げるのか、など。

 この日は巨人の阿部や長野、広島の田中や鈴木など、タイプ別に20パターンを想定した。矢野監督が手応えを明かす。「打者走者がどれくらいの足で、中継で行って二塁まで行かさんとか。すごくよかった」。最下位に終わったシーズン。ライバルの名前を出すことで、各選手の闘争心もかきたてた。梅野も充実の練習を振り返る。

 「想定できることで体が動く。例えばミスした時にどう判断するか。声だけでは通じない。想定練習ですが、先を読まないと想定内のプレーにならない」

 10日には左中間にノックを打ち、中継プレーを繰り返し練習した。「想定ノック」はこの応用編。今季は甲子園で21勝39敗2分けと苦しんだ。負け数と借金は過去ワーストで、勝率・350は1978年に次ぐ数字。広い甲子園で1点を守り抜くため、選手には状況に応じた考える力を求めながら、スキのない野球を徹底していく。

 20人目に指名した打者は「糸原」。二塁を守る“本人”が「いいバッターが来たぞ!!」と警戒し、二ゴロ併殺に抑えて球場内には笑いが広がった。緊張と緩和も矢野流の一コマ。1プレーごとに選手も活気づいた。2019年は最下位からの逆襲。考える野球でライバルに守り勝っていく。

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