阪神の藤浪晋太郎投手（２４）が１日、鳴尾浜球場で行われた残留練習に参加し、先発する２日のウエスタン・広島戦（尾道）へ向けて汗を流した。秋山が出場選手登録を抹消され、空いた１軍先発枠。猛アピールでその座を射止める。

　結果と内容が求められるマウンド。７月２６日の広島戦後に抹消されて以降、再昇格を目指して２軍で課題修正に努めてきた。巡ってきた絶好のチャンスを前に「使われるか使われないかは上（首脳陣）が決めることなので、やるべきことをやるだけです」と平常心を強調した。

　前回８月２６日のウエスタン・オリックス戦では５回４安打無失点。２四球と課題の制球面も改善され、安定した投球を披露した。「感覚としてはそれなりにできているところもあるんですけど、できてないところもあるので」。冷静に現状を分析し、次回登板で納得のいく形を示す。

　シーズンも終盤戦。ポストシーズン進出への戦力となるべく、藤浪が１軍マウンドを自らの手でつかみ取る。