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能見、救った!超スクランブルでプロ初セーブ ドリス初球退場の大ピンチを3人斬り

 9回、緊急登板して最後を締めくくり、笑顔でナインを迎える能見(右)
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 「阪神3-2広島」(16日、京セラドーム大阪)

 緊急事態を救ったのはベテラン左腕だった。3-2の九回、阪神の守護神ラファエル・ドリス投手(30)が先頭の会沢への初球を頭に当ててしまい、わずか1球で退場。大誤算の展開となったが、急きょマウンドに上がった能見篤史投手(39)が後続を3人で仕留め、プロ初セーブをマークした。チームは今季初の4カード連続の勝ち越し。前日に広島に優勝マジックが点灯したが、猛虎は最後まで全力で戦うしかない。

 絶体絶命のピンチが最終回に待っていた。簡単には勝てない、勝たせてくれない王者の“魔力”なのか-。1点リードの九回、守護神・ドリスがわずか1球で頭部死球を与えて危険球退場。場内が騒然とする中、緊急登板の能見が圧巻の火消しを見せた。

 「ピッチングコーチから能見で行きましょうということだったので」と振り返った金本監督。通常は守護神がマウンドに上がれば、ブルペンは静まり返る。もちろん能見自身も直前まで準備はしていなかったが、八回に投球練習をしていた場面を首脳陣は見ていた。

 まさかのアクシデントから能見が打者と対峙(たいじ)するまで約5分。「いろんなことを想定しながら」と短時間で心も、体も整えた。ゲームが再開されるとポーカーフェースは一度も崩れなかった。

 無死一塁から送りバントを試みた野間の懐を攻めて捕邪飛に封じ、走者をくぎ付けにすると、続く代打・バティスタには直球で空振り三振に仕留めた。最後の打者・田中も投ゴロに仕留めて鮮やかにゲームセット。極限状態からの12球で試合を締めた左腕に、金本監督は「気持ちの準備がある中で、よくしのいでくれた。もう能見なしではうちのリリーフは考えられない状態ですね」と最大限の賛辞を贈る。

 プロ14年目、39歳のシーズンで挙げたプロ初セーブ。本人は「頭に当たってのことなので、喜ぶことではない」と言い、途中交代した会沢をおもんぱかった。ただ能見が遅咲きのエースとして覚醒した09年、そのきっかけを作ったのは前年にファームでストッパーを務めたことだった。

 先発としてなかなか結果が出ない日々が続いた。そんな中、当時の星野2軍投手コーチに「ストッパーをやらせてください」と志願した。理由はメンタル面の強化と、変わらなきゃという思い-。原点に戻ったこの日、能見の投球はあの当時とは違うすごみすら感じさせた。

 六回までにリードを奪えば39戦無敗の神話も継続。チームは今季初の4カード連続勝ち越しだ。「助け合い?そうそう。自分も助けてもらっているから」とリリーフ陣の結束力を明かした能見。強固な絆を結ぶブルペンを誇る虎は、間違いなく、王者と戦えるチームになりつつある。

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