NEW藤浪“らしくない内容”無四球ゼロKで四回2死まで完全!逆転Vへ準備OK
「ウエスタン、ソフトバンク6-10阪神」(19日、タマホームスタジアム筑後)
新たなスタイルで準備を整えた。濃厚とされる24日からの広島3連戦への調整登板として先発した阪神・藤浪が、4回を投げて2安打無失点。無四球0奪三振という“らしくない”内容で、安定したマウンドさばきを披露した。
左打者が8人並んだ相手打線。初回、先頭・明石への2球目にこの日最速の154キロ直球で中飛に仕留めると、後続も打ち取り三者凡退。力感のない投球フォームからテンポ良く腕を振り、緩急を使って四回2死まで1人の走者も許さず。「真っすぐ一本、変化球が来たらごめんなさいというタイミングで(相手が)打ちに来ていて、それを力勝負で押し込めたというのは良かったと思います」
四回2死から連打で一、二塁のピンチを招いたが、5番・川瀬をフルカウントから変化球で遊直に仕留めて無失点。「個人的に試すこともできたので、充実した投球だった」とうなずいた。
矢野2軍監督も三振0の内容に「アウトを取れればいいし、差し込んでいるしフライアウトも取れている。気にすることはない」とこともなげに言った。
次回登板に向け「言われたところでしっかり調整したいですし、自分のできることをやっていければ」と右腕。金本監督から逆転Vを狙う上でのキーマンに指名された右腕。後半戦フル稼働への期待が、より一層高まる47球だった。