価値ある無失点リレー 岩崎が望月が能見が!失点許さず終盤の見せ場呼んだ
「阪神2-4巨人」(17日、甲子園球場)
勝利にはあと一歩、及ばなかった。阪神の岩崎が、望月が、能見が悔しさを押し殺しながら帰り道を急ぐ。反撃を信じて、つないだ無失点リレー。連敗に沈むチームにおいて、頼もしさ光るリリーフ陣の存在。ファイティングポーズは崩さなかった。
五回、2点を取って反撃に出ると、六回のマウンドには岩崎が立った。前半戦最後に2戦連続で失点し、リフレッシュを兼ねた抹消を経て復帰登板。7番・中井からの下位打線を三者凡退に斬ると、続く七回も長野、吉川尚、マギーの上位打線をシャットアウトだ。
「続けていけるように頑張ります」。チーム最多の31試合に登板する左腕が、復調を予感させると八回は売り出し中の若虎・望月だった。先頭の岡本に左前打を浴びたが、続く亀井をフォークで空振り三振に。陽岱鋼を遊ゴロに斬ると、中井も遊ゴロに封じた。最速151キロ。昇格後3戦連続の無失点投球だ。
それでも20歳の大器に満足感はない。「要求された所に高さ、コースともいかなかった。初球がボールになった2球目の入り方とか、もっと意識していかないと」。飽くなき向上心が成長を支える。
九回は能見が7戦連続の無失点投球。各自が責務を全うした。苦境を支えるリリーフ陣の存在が、今後に待つ反撃の重要なカギを握る。
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