球児「投げるんが仕事」 鉄壁リリーフ8人衆が巨人3連倒導く!

 阪神の藤川球児投手(37)が14日、巨人との3連戦(16日~・甲子園)を前に「始まりの合図」とナインを鼓舞した。首位・広島と7差、3位で始まるリーグ後半戦。この日から岩崎優投手(27)が1軍練習に合流し、当面は再びリリーフ8人制で終盤の過密日程に備える。リーグトップの防御率を誇る投手陣、中でも鉄壁を誇る中継ぎ陣がチームを救う。

 震災からの復興を祈念した球宴第2戦が終了した。終わりはまた、始まりでもある。1日の休養日を挟み、16日から一斉にリーグ戦が再開する。首位・広島と7差、3位からリスタートを期す阪神は、2位・巨人と本拠地で3連戦。リリーフ…いや、チーム柱の、藤川が総意を代弁する。

 「後半戦が始まる合図なのでね。どの試合も大事ですけど、また(リーグ戦が)始まる最初の試合。いい印象を付けていかないと」

 日程の決まっていない未消化試合は既に11試合。終盤は過去に例を見ない過密日程となる。シーズンは残り69試合。20連戦も…と危惧される窮状を踏まえれば、投手陣に掛かる負担は想像に難くない。特にリリーフ陣にはフル回転、展開次第では連投が予想される。

 この日、岩崎が再調整から1軍復帰した。チームトップの30試合に登板。香田投手コーチは「(中継ぎに)今、若い選手が望月しかいない。イニングをまたげる人がいるのは、ありがたいね」とし、期待を寄せた。これで再び中継ぎは8人体制。効果を口にするのは、ベテランの能見だ。

 「左が3枚(能見、高橋聡、岩崎)になることで、起用にもバリエーションができると思う」。人数増以外にも効果が生まれる。一方、藤川の自覚も頼もしい。「あまり8人でやったことがないから、分からないけど。多いなとは思う」。その心は…「投げるんが仕事やからね」。ここまで26試合の登板で防御率1・61。任せろと言わんばかりの覚悟だ。

 前半戦は1週間で「3連投、50球」の登板制限を設けてきた。ただ、香田コーチは藤川、能見らについても、リミッター解除の可能性に言及する。「勝負どころではいってほしいし、そういう準備はしてもらいたいね」。金本監督も「12球団、No.1」と自負するリリーフ陣が、逆転優勝に向けた始まりの合図となる。

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