ロサリオ、バッティング禁止療法 金本監督「一度リセットしてほしい」

 阪神・金本知憲監督(50)が4日、1軍出場選手登録を抹消したウィリン・ロサリオ内野手(29)に、異例の3日間の「バッティング禁止令」を出していたことが分かった。抹消した3日から2軍に合流する5日までで、まずはリフレッシュを優先して再スタートを図らせる。無期限の2軍調整では「変化球打ち」を再昇格の条件に挙げる中、今後も結果が出なければ、新助っ人の補強の動きが本格化する可能性も出てきそうだ。

 1軍から離れたとはいえ、今後の戦いに必要な戦力であることには変わりない。迷いからくる不調だと分かっているからこそ、あえて一度、バットから遠ざけさせた。金本監督が2軍調整を命じたロサリオに、3日間の「バッティング禁止令」を出していた。

 「(3日からの)2日間は家族とゆっくり過ごせと言っている。鳴尾浜は火曜日から。ただバッティングは3日間、禁止と言ってある。一度、リセットしてほしい。完全に自分を見失っているから」

 まず優先させたのは、精神面のリフレッシュだ。1日の西武戦では無死三塁での空振り三振を含め、2打席連続三振という結果と内容を見て途中交代。試合後には「彼は今、全部を見失っているから」と振り返ったほど。翌2日の同戦で初めてスタメンから外し、3日に出場選手登録を抹消する流れとなった。

 開幕前から4番として大きな期待を寄せていたからこそ、本領発揮といかないところが首脳陣にとってはもどかしく、ロサリオ本人も悩みが深まるばかり。失投をとらえきれず、外の変化球に手を出して空を切るという悪循環。だからこそ、早ければ6日からの2軍で再開する打撃練習では「変化球打ち」が大きなテーマとなる。

 「(昇格の条件は)やっぱり変化球を打てるようにならないとね」と金本監督。現時点では2軍調整は無期限という中で、いかに変化球を見極め、とらえきれるようになるか。そこが再昇格の1つの条件となってくる。

 片岡ヘッド兼打撃コーチは、3日に「少しでも早く帰ってきてもらうことに越したことはない」と話している。変化球打ちという課題も含め、状態を見ていずれ再昇格となる方向だが、改善が見られない場合は別の「選択肢」も浮上してくる。

 球団関係者は「(補強は)まだ。でも準備はしておかないといけない。リストアップ作業ですね」と話す。現時点での緊急補強の可能性こそ低いが、今後も結果が出なければ、新助っ人補強の動きが加速する流れとなり、そのためのリストアップ作業は進められる。もちろん、チームとして願うのはロサリオのお目覚め。1、2軍が一体となって再生を図っていく。

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