ロサリオ 金髪イメチェンで一発後不振のジンクス払拭だ
阪神は23日、甲子園で予定されていたヤクルト戦が雨天中止となり、室内練習場で調整を行った。22日の同戦で4号2ランを放ったウィリン・ロサリオ内野手(29)は、髪を金色に染めて登場。以前からイメチェン願望を抱いていた助っ人は、気持ちを入れ替え、一発後に不振に陥る“悪(あ)しきジンクス”を打破する。
イメージはガラリと変わった。全容はうかがい知れなかったが、帽子をかぶっていても見える後ろ髪が金色に染まっていた。どこか明るい印象を感じさせたロサリオのイメチェン。前日アドバイスをもらったヤクルト・バレンティンを彷彿(ほうふつ)させる色合いで気分を一新したからこそ、早々と決まった水入りに「せっかくいいリズムで来ていたので、きょうはやりたかった」と悔やんだ。
関係者によると、以前から金髪にしたい願望を口にしていたという。ただ“決行”の日は事前に周囲へ明かすことなく、この日突然、金髪になってクラブハウスに現れた。
チームメートから声をかけられ、笑みを浮かべていたという助っ人。報道陣に理由は明かさなかったが、気分転換の一環と思われる。22日のヤクルト戦で完ぺきな一発を放った直後だけに、“魔のジンクス”を打破したいという狙いがあっても不思議ではない。
今季、本塁打を放った次の試合から極度の不振に陥る傾向があるロサリオ。4月1日の巨人戦で来日1号を放ったが、同4日のDeNA戦からの3試合で12打数1安打に終わった。同30日の広島戦で延長十回に2号決勝弾を放った直後から、3試合13打席連続無安打のスランプにはまった。
5月8日の巨人戦で山口俊から看板直撃弾を放った以降も3試合12打数ノーヒットと低迷。本塁打と不振の因果関係は不明だが、気分的にも乗っていきたい状況でつまずいてきた。それが打率・234と低迷している要因の一つにも挙げられる。
金本監督は「(前日の一発で)吹っ切れてほしいけどね。吹っ切れてほしいですよ、そりゃ(笑)」と言う。4番として期待した助っ人の不振。スロースターターであることは認識しているが、ここまでチーム打率、同得点数ともリーグ最下位に低迷しているだけに、復調を願わずにはいられない。
「(やりたかったのは)自分だけじゃなく、チームとしてもね」とロサリオは雨天中止の事実を恨めしそうに受け止めた。交流戦まで残り4試合。チームの勢いを取り戻せるか否かは、“金のロサリオ”にかかっている。