ロサリオ“確変”目覚めたぁ 同点打&猛打ショー!左へ中へ右へ12の7

 「中日1-2阪神」(18日、ナゴヤドーム)

 中日・小笠原の頭上を矢のような打球が抜けていった。打つべき主砲にようやく生まれた同点タイムリー。5日の中日戦以来、10試合40打席ぶりに得点圏で仕事を果たした阪神・ロサリオ。悩める助っ人が確かな兆しを見せた。

 六回2死一、三塁で迎えた第3打席だった。小笠原が投じた初球、138キロのストレートをコンパクトに振り抜いた。「コースに逆らわず、センター方向にアジャストできた」と価値ある同点適時打。続く糸原の勝ち越し打を呼び込み、一気に試合をひっくり返した。

 三回の第2打席ではチェンジアップに体勢を崩されることなく、左翼線へ4試合ぶりの安打をマークすると、八回1死一、二塁の場面でも右翼へクリーンヒットを放ち来日4度目の猛打賞。ナゴヤドームでは12打数7安打、打率・583の高数字を誇る。

 この日、ロサリオは打席で新たなルーティンを加えた。脱力を意識するように左足の前でバットを揺らしてから構えに入った。

 「特に意識したわけではないけど、自然とそういう動きが出たのかもしれない。きょうは野球を楽しもうと思っていたから」と明かしたロサリオ。結果が出ないことで思い悩んだ。左足を上げるフォームもしっくりこず、2試合で本来のノーステップ打法へと戻した。

 5番に降格となった12日の広島戦。試合前のフリー打撃に向かう途中、代わって4番に入った福留に呼び止められた。通訳を介して思いを伝えられると、助っ人から笑みがこぼれた。会話の内容は伺いしれなかったが、ロサリオの復調を願う主将らしい配慮だった。

 だからこそタイムリーを打った直後、一塁から二塁塁上の福留にアイコンタクトを取り、2人でガッツポーズを交わした。「これを続けていくことが大事」と試合後は厳しい表情を崩さなかったロサリオ。確かな兆しを確信へ変えるために、まだまだ結果が必要だ。

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