秋山、中8日空けて17日DeNA戦へ 香田コーチ「流れもあるが、あえて」

 阪神が13日・広島戦の雨天中止でローテーションを再編。秋山拓巳投手(27)の登板を中8日と空けて、17日・DeNA戦(甲子園)に変更した。現在、2試合続けて完投勝利中の秋山に対する疲労軽減や今後の登板順を、首脳陣が考慮しての決定。3戦連続となれば球団では03年の井川慶以来で、右腕に限れば94年の藪恵市が最後だ。“恵みの雨”で偉業を後押しする。

 断続的に降る雨音を聞きながら、各選手は黙々と汗を流した。予想通りの雨天中止でローテーションを再編。香田投手コーチは前々から、あらゆるパターンを練っていた。「監督とも前もってシミュレーションをして、誰を動かすかは決めています」。ここでカギになるのが、秋山の次回登板日だった。

 中6日ならば15日のDeNA戦(甲子園)に合わせて登板2日前にブルペン入りするが、この日は走り込み中心のメニュー。調整方法が変わった。代わってメッセンジャー、ドラフト2位・高橋遥=亜大=が投球練習を行った。エースが中5日で15日・DeNAとの初戦、ルーキーが16日に先発する予定。秋山は17日の第3戦に回るとみられる。

 「彼に問題があったわけじゃない。いろいろな諸事情がありました。2試合、完投、完投で来ていますしね。その流れでいきたいというのもあるでしょうが、あえてですね」

 香田コーチが再編の意図を説明する。秋山は1日・DeNA戦で9回1失点で完投勝利、続く8日・巨人戦は9回無失点で完封勝利と、2戦連続1人で投げ抜いた。金村投手コーチも「この前、間が空いた時もよかった。コンディション優先で」と説明。中9日で完投勝利した1日を例に、夏場を見据えた疲労軽減の意味も持つ。

 登板間隔を空けたことで、球団記録も見えてくる。3戦連続となれば球団では03年の井川慶以来で、右腕に限れば94年の藪恵市が最後。実に24年ぶりの記録になる。前回登板後、「後悔しないように気を引き締めて準備したい」と話していた右腕。この日もキャッチボールやダッシュなど、入念に汗を流す姿に期待は高まっている。

 香田コーチは今回の決定に、「いろんな事情が含まれています」と話す。現在、先発はメッセンジャーと秋山の2本柱。次回以降の登板で2人を別カードに分け、それぞれ“初戦必勝”の態勢を敷きたい思惑も見て取れる。大きく負け越す巨人戦や、交流戦開幕を控える金曜日。秋山にかかる期待、責任が大きいからこその再編だ。まずは4勝目に向け、万全の状態を整えていく。

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