上本、3戦連続猛打賞 虎14年マートン以来 打率・422に上昇

 「阪神1-5中日」(4日、甲子園球場)

 まだまだ勢いは止まらない。阪神・上本博紀内野手(31)がこの日も3本のヒットを放ち、これで3試合連続、今季4度目の猛打賞だ。チームが延長戦で敗れた中で、大きな輝きを放った切り込み隊長。打率は・422まで跳ね上がった。

 背番号「00」のバットが猛威を振るう。上本が6打数3安打で3試合連続となる猛打賞をマーク。敗戦の中で輝きを放った。切り込み隊長が打率・422と絶好調だ。

 まずは先頭で迎えた三回の第2打席。小笠原の137キロ直球を左前に運んだ。続く五回の第3打席は1死走者なしから中前打をマーク。2死から二盗に成功した。そして九回は1死一塁の場面だ。豪腕・鈴木博の149キロ直球を左前に持っていき、一打サヨナラの好機を作り上げた。

 1球に対する集中力が際立っている。初回の第1打席は遊撃への痛烈なライナーを放った。凡打にも内容を残す姿は、次の打席へ大きな期待感を抱かせる。試合後は悔しい敗戦に言葉を発することなく足早にクラブハウスへ。頭の中は次戦に切り替わっている。

 プロ10年目で初の3試合連続猛打賞。阪神選手の3試合連続猛打賞は2014年のマートン以来、4年ぶり。3日のお立ち台では「いい時もあるし、悪い時もある」と話した。驚異的な固め打ちで跳ね上がった打率は4割を超えるが、常に冷静さを失わない。

 昨年末は母校の広陵野球部グラウンドで行われた野球教室に参加。ドラフト1位で指名されたばかりだった中村奨ら、同校出身の地元カープ選手が数多くいた中で、子どもたちからの「阪神・上本」人気は圧倒的だった。グラウンドで見せる勝負師の表情から一変。上本自身「普段はぎすぎすしているので、心が洗われる」と満面の笑顔で一人一人丁寧に指導した。

 5日はこどもの日。4試合連続猛打賞となれば、13年のマートンに並ぶ球団記録だ。開幕スタメンこそ鳥谷に譲ったが、昨季は正二塁手として128試合に出場した。今季も走攻守でチームに貢献していく。

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